JR宇部新川駅前に設置

「まちじゅうエヴァンゲリオン第4弾」で開催された『エヴァンゲリオン』トリビュート彫刻デザイン案コンテストの最優秀作品「最終話 宇部の中心でコシを下ろしたけもの」を実物化し、JR宇部新川駅前に設置!
宇部新川駅は、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のモデル地のひとつとしてラストシーンに登場した場所です。
重さは約9トン。全長は約3.62m。
第3弾で「ロンギヌスの槍」の鋳造を手掛けた株式会社宇部スチールが制作しました。

鋳造工程

1

設計・解析

コンピューターを使って、溶けた鋼がどのように型に流れ込むかをシミュレーションします。

2

模型製作

3Dデータをもとに、発泡スチロールで実物大の模型を作ります。大型の加工機を使い、正確な形に削り出します。

3

鋳型製作

模型をもとに、溶けた金属を流し込むための鋳型を作ります。
表面に耐熱性のある塗料を塗り、超高温にも耐えられるようにします。

4

造型

砂型を組み合わせて、金属を流し込む「鋳型」を完成させます。
隙間ができないよう、細心の注意を払って作業します。

5

溶解・精錬

アーク炉で鉄スクラップを溶かし、1600℃の高温で液体にします。
さらに精錬炉で不純物を取り除き、成分を調整します。これにより、強度と美しさを兼ね備えた鋼になります。

6

鋳込み

溶けた鋼を慎重に鋳型へ流し込みます。
温度や速度を正確にコントロールしながら、全体に均一に金属が行き渡るようにします。

7

バラシ

鋳込み後、冷え固まった鋼を鋳型から取り出します。大型の重機を使って型を壊し、中の鋳物を掘り出します。

8

ショットブラスト

鋳造後の表面に残った砂や酸化膜を、鉄の粒を勢いよく吹き付けて取り除きます。
これにより金属の表面がきれいになります。

9

切断

本体と押湯を切り離します。ガス切断機を使い、厚みのある鋼を正確に分離します。

10

熱処理

高温で加熱し、ゆっくり冷ますことで、粘り強さが増し、変形しにくい鋼になります。

11

ガウジング

表面の余分な部分をアークの熱で削り取ります。
火花が飛び散るダイナミックな工程です。

12

機械加工

台座部分を正確に仕上げるため、大型の加工機で穴あけや面の仕上げを行います。
ミリ単位の精度が求められます。

13

非破壊検査

表面に欠陥がないかを、壊さずに検査します。磁粉や浸透液を使い、目に見えないヒビもチェックします。

14

補修溶接

検査で見つかった小さな欠陥を、溶接で丁寧に補修します。
精度の高い職人技が求められる作業です。

15

グラインダー整形

溶接跡や表面の凹凸をグラインダーで削り、滑らかな形に整えます。作品の最終的な質感を決める大切な工程です。

16

塗装

三層塗りにより、金属を保護するとともに耐久性を高め、美しい外観に仕上げます。

マップ

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